直接再戦、再起即挑決 大晦日はABEMAで井岡、堤出場





だいぶ前から海外では出ていた話ですが、けっこうぎりぎりまで引っ張った?大晦日のフェルナンド・マルチネス井岡一翔再戦が、日本でも正式発表されました。

記事によると、井岡は前回敗戦から程なく再戦を希望し、7月下旬から交渉に入ったとのこと。
8月下旬にはマルチネス側が再戦するとコメントしていました。改めて、今日まで随分かかったものです。
よくわからない部分ですが、細部の交渉は難航したのでしょう。また、横槍入れられたり、ということもあったか。

試合自体については、以前その話題に触れたときに書いたことを、今も変わらず思っています。
確かに井岡はこれまでのキャリアでファン・カルロス・レベコ、ドニー・ニエテス、ジュシュア・フランコとの再戦において、前回より良い結果を残していますが、いずれもマルチネスとの初戦ほど、クリアな差を付けられたわけではありません。今回は普通に見て、事情が違うと思います。
また、昔なら、大きな勝利を挙げて栄光の美酒を浴びたあとの、ラテンのファイターが再戦において、ベストとはほど遠い状態でリングに上がるなんていう「ベタ」な事態もよくありましたが...マルチネスの真の目標が、ジェシー・ロドリゲスへの「挑戦」と、アメリカのリングでメジャーファイトを闘うことにあるならば、この段階で心身を緩めることもないはずです。
ならば前回の試合内容を経て、井岡がどこをどう改善し、対応してくるか、という部分が純粋に問われる試合になるでしょう。そうなれば厳しいだろうなあ、と変わらず思います。



さて、大晦日のカード、セミファイナルは堤駿斗vsレネ・アルバラードの一戦。

130ポンドに転じて、相手がいきなり元WBA王者。これだけでも驚きですが、なんと堤8位、アルバラード14位で、WBA世界王座への挑戦者決定戦として行われる、と。
果たしてこれ「何番目」の挑戦者を決める試合なんでしょうかね。これで勝った方が1位になるんでしょうか。

毎度、この手の話はいくらでも耳に入ってきますが、どうも慣れないし、新鮮な驚きがあります。普通に試合を組む、ではいかんのか、と。
ひょっとしたら、先方が統括団体と誼を通じ、承認料込みの「パッケージ」にして売りつけてくるのかもしれませんが...。

ちなみにレネ・アルバラードは元WBA王者ですが、21年1月にロジャー・グティエレスとの再戦に敗れて以降、昨年9月まで7試合して1勝6敗。
そこから1年以上ブランク。これで14位とはいえ、世界ランクに名前があるのもおかしな話。それが挑戦者決定戦に出る?無理押しやなー、としか言えませんね。


堤の方ですが、日本も地域のタイトルも全部すっ飛ばして...力石政法、尾川堅一、奈良井翼、渡邊海に波田大和、全員無視して、自分は世界以外眼中にありません、という「売り方」ですね。
あのままフェザー級で続けていても、およそ似たような道を行ったのでしょうが、見る側としてはこういう構えの人には、余程抜きん出たものを見せてくれない限り、マイナスの感情を抱き、引いた目で見てしまいます。まあ、周辺というか後援の方だけ見て、ボクシングファンに広範な支持を得ようなんて、別に思っても居ないんでしょうけど。

せっかくの良い選手なのに、こんな妙な話で慌てて押し上げようとして...いつも同じことですが、ネット配信の時代になっても、相変わらず古臭く閉ざされた、悪しき意味での「昭和」のやり口には、げんなりします。こういうの、いったい誰が良いと思ってやっているんでしょうかね?


ということで二試合とも、どこか無理押しの感あり、という意味で通じるカードが並んだ、というのが率直な印象です。
ABEMAは無料配信とのことで、大晦日、コタツ観戦するには良いかもですが、PPVだったら見送りでした。さすがにそこまで付き合いきれませんし。