遠距離射撃を中心に、照準合わせの過程 丸田陽七太、ライト級2勝目




土曜日のU-NEXT、アンダーカードについて感想書いておきます。
あの試合が正式発表されて、アンダーの話も色々出てきたら、話題はそれ一色になってしまいそうですし、今のうちに。



丸田陽七太はプームリットデーット・チョンラトンダムロンクンに8回判定勝ち。
IBFアジア、パンパシフィックのダブルタイトルを持っているという相手。
丸田に負けない体格と、まずまずの耐久力、そして右ストレートの威力はありましたが、技術面では幅のない選手でした。

その相手に、丸田は遠目からの左ジャブ、左フックリードを基本に、右ストレートなど遠目からのヒットから。
その上で、敢えて身体を寄せ、ショートの攻撃をし、相手のパンチはガード。ある程度受け、そこからは動いて外す。
中間距離では左アッパー上下を織り込んだコンビネーションを数回ヒット。

プームリットデーットの右で攻められたりした場面もありましたが、それも込みで、攻防共にライト級での感触、手触りを確かめつつ闘っているという風。
距離の切り替えによって変わる局面の中、どの程度まで打ち込みに行けて、どこから避けるべきか、というリサーチをしている印象。
言えば目の前の試合をどう鮮やかに勝つかより、射撃の照準合わせをしているような。そんな試合ぶりに見えました。


確かに倒せる感じはしなかったですが、そういう短絡的な話とは別に、徐々に相手のレベルを上げていき、ライト級でもまだ長身の部類であり、しかし同時に「規格外」とまではいかない、という現状において、どう振る舞い、どう闘うべきか。
それを丁寧に作り上げる過程として、興味深く見られた試合でありました。

今後もコンスタントにリングに上がる機会があると良いですね。相手もレベルも徐々に上げていって。
次はフィリピンの上位くらいか。その次あたりに何らかのタイトル?という感じで、順調に進んでほしいところです。



村田昴は実況解説が一生懸命持ち上げているのと裏腹に、やっぱり心配な印象。
相手のアレックス・サンティシマ・ジュニアは健闘していましたが、村田のスピード、テンポの速さは相当なもの。
しかし、相手が良いバランスで右ショートを差し込む「余地」が頻繁に見えるのも確か。
怖い位置関係で打たれる場面が散見されて、その辺りは渡米前と変わっていない。
その理由を具体的に解説出来るわけではないのですが、ちょっと深刻かも、と思った次第。今後の改善に期待しますが。


金子虎旦は、前回の日中対抗戦でメインを張って、堂々とKO勝ちしたわけですが、今回も、割と打ちつ打たれつになってしまった。
決定打を持っているのは魅力ですが、あまり強くないタイ人ではなく、ちゃんと闘えるフィリピン人相手だと、普通にタイミングの面だけ取っても危ない場面があって...まあ、それが普通の試合というものでしょうが、そういう試合で、防御の面でも確かさを見たいなあ、と。
ちょっと欲張った感想かもしれませんが。