変化や進化に期待するが ABEMA、ボクシングチャンネル開設





今日、府立のミニマム級ダブル世界戦を配信するABEMAが「ボクシングチャンネル」を開設、とのこと。








国内のボクシング、タイトルマッチ級の試合なら、大半が何らかの形で見られるようになっていますが、それぞれに料金がかかったり、従来のTV局の放送に付随するものだったり、個別の業者が頑張っているものの、資本規模でやはり苦しそうだったり、無料でYouTubeを通じて見られるが画質や通信が安定しなかったり...いろいろと気になるところもあります。
玉石混淆と言うべき面もありますが、まあ過渡期でもあり、仕方ないところだったでしょう。


大橋ジム、三迫ジムを「窓口」とした、フジテレビ系のFODや、ひかり・dTVは、比較的知られたオンデマンドの月額料金内で、アンダーから全試合ライブが原則、画質も良い。
しかしそれ以外のところ、大手以外の業者による配信がひとつにまとまる先は、となれば、やはり複数の業者による試合を配信してきたABEMAになるんだろうなあ、と漠然と思ってはいました。
しかしそれだけに収まらず、ABEMA内の数あるジャンルのひとつとして、格闘技、という括りとは別に、ボクシングが単独でチャンネルを得るというのは、予想外のことでした。
ファンとして単純に嬉しい話ですし、これまで以上の、広がりのある話を色々と期待したくなります。


ただし今日、午前8時の時点で、ABEMAの番組表に、新たにボクシングチャンネルの表記はありませんでした。
ほどなく、新たに追加されるかもしれませんが。
また、今後の展開についても、実際のところどうなのかは、現時点では不明です。
形式上チャンネルが増えて、それがボクシング専門と銘打つとはいえ、新たに配信される試合が増えるのか、或いは変わるのか。
何も具体的な変化が見えてこないこともあり、報道も今のところ、大きく取り上げられてはいないようです。
色々な意味で、肩透かしに終わるとは思いたくないですが、どうなるものか、というところですね。



しかし、こちらの記事には、関係者諸氏の祝賀コメント、みたいな趣のものが出ています。
従来、ABEMAで何度も試合を配信したことのある業者さんはともかく、一番上にちゃっかりと(笑)大橋秀行のコメントが出ているところは...さすがというのか何というのか(笑)


それはおいといて、せっかくボクシングのチャンネルが出来るのなら、特定業者が「窓口」となって「全部、ウチ通しなはれ」とやる、昭和のやり口ではなく、各ジムやプロモーター、或いは協力関係のあるグループにより行われる試合を、余計な壁を作らずに配信していってほしい、と思います。
そして、その内容によって、視聴者数が争われ、その過程で、より良いカード、良い試合が見られるように、となっていけば、素晴らしいことですね。
もちろん、カードの質が高まれば、有料やPPVというのもあって良いでしょうね。あまり高額になり過ぎると困りますが(笑)。


ただし、そうならなければ...一見すると新しく見えても、内実は従来と変わらず、だったとしたら、あまり意味はなかったなあ、で終わるかもしれません。
そういうことにはなってほしくないですね。
今のところ、具体的に何が変わって行くのかは不明です。まずは見守りたいところです。



あと、気になるのは画質の問題。
ABEMAのボクシング配信は、PCでは画質が悪いときが多いです。スマホタブレット、スマートTVなら大抵、大丈夫なんですが。
会場や機材の違いも影響しているようですが、理由は何にせよ、その辺は徐々に解消していってほしいものです。
ABEMAのワールドカップ配信に際しては、世界有数のネットワーク企業akamaiの日本法人、アカマイ・テクノロジーズとの協力関係が報じられましたが、そのネットワークにおけるアクセス処理能力が、ボクシングの配信にも振り向けられれば、と期待します。