今こそ、スター街道を走り出す時だが 中谷潤人、ロマゴン戦実現なるか
衝撃のベガス・デビューを果たした中谷潤人、相模原のホームタウンアスリートというのに認定され、式典に出席、という記事。
出身は三重で、故・石井広三のジムで練習していたが、相模原に拠点を移してもう長い、ということですね。
あの見事な勝利は、ボクシングファンやスポーツファンの一部には波及しているけれど、やはり一般へのアピールというと、まだまだなのかもしれません。
こういう地元での認知を足がかりに、少しずつその才能に見合った知名度が得られるようにと願うところです。
で、次の試合は秋頃。王座獲得が決定戦によるものなので、初防衛戦は指名試合に、というのが本来の形ではありますね。
昨今、その本来がそのまま実現するかというと、心許ない限りですが、一応ランキングを見ると、WBO115ポンドは、1位だった中谷と、2位アンドリュー・モロニーが闘った後、次の最上位は3位、田中恒成。
4位ローマン・ゴンサレス、5位ダビ・クエジャル、6位ケビン・ジェイク・カタラハと続きます。
田中恒成はおそらくIBF狙い、となると、最上位はお馴染みもお馴染みの「ロマゴン」になりますね。
中谷の方は、組まれれば歓迎、という感じのコメントをしています。
しかし、言えば帝拳傘下同士。組むかなあ、と...組んで欲しいですけどね。中谷にとって「有名」になるための、大きなチャンスでもありましょうし。
ロマゴンと組まないなら、クエジャル、カタラハと続きますね。
クエジャルは、亡くなったモイセス・フエンテスのラストファイトの相手。戦績も23戦全勝16KO。
KJカタラハという名前は、井上尚弥のスパーリングパートナーとして聞きましたね。16戦全勝13KO。
映像も何試合か見ましたが、左右を強振して、ボディも上も構わず打ち込んで倒す、という風。対サウスポーの試合もけっこうありました。
しかし、直近の試合はエドワード・ヘノに12回判定勝ち。うーん、あの辺を倒せんか、という。見ていないから何とも言えませんが。
中谷がトップランク契約選手である以上、アメリカのリングで、ファン・エストラーダやロマゴンとすぐに闘う情勢になるかというと、おそらくならないでしょう。
しかし、日本に持って来られるなら、それこそある意味ウルトラCと言えるフルトン、井上尚弥戦が実現したように、可能性はあるでしょう。
ただ、エストラーダよりも、組む気になればより組みやすいのは、ロマゴン戦の方だと思うのですが。
井上をNTTに抑えられた今、帝拳がAmazonPrime配信において、那須川天心以外に目玉として押し立てうる貴重なタレント、それは寺地拳四朗と共に、中谷潤人その人だろう、と思います。
ベガスでの快勝でもって、注目度が上がっている今こそ、すぐに次、大きな試合を組んで、スター街道を走って欲しいですね。
逆に言えば、このタイミングで変に地味な話をされてしまうと、いつまで経っても...という気がします。可能性としては、こちらの方が高そうで、怖いというか心配ですが...はてさて。