もはや驚きも無い ライアン・ガルシア計量失格、試合は「欠陥商品」と化す



早朝からこんなニュースが飛び込んできました。
ライアン・ガルシア、3.2ポンドオーバーで計量、タイトル獲得資格を失う。
でも、試合自体は当然のように、やる方向らしいです。






まあ、何の驚きも無い話ではありました。むしろ納得というか。いかんのですけどね、こんなこと言ってちゃあ。
とりあえずPPV購入は見送りです。欠陥商品ですもんね。
そのうちアーカイブは置かれるでしょうし、ハイライトならYouTubeでも見られるでしょう。
いやもう、それも要らん、という向きもおられるでしょうね。


アメリカのスターボクサーは、計量パス出来なくても、罰金というのか、報酬を一部減額されはするでしょうが、試合自体は出来てしまう、というのが一般的です。
また、それで評判が落ちて、次の試合が出来なかったり、干されたりということも無い。
最近ではシャクール・スティーブンソンがそうでしたが、計量をパス出来ず、再計量に向けて落とす努力もしない。損なだけだから。
当日の体重設定についても、試合の直前ではなく、8時間とか10時間とか、えらく猶予があるので、痛くも痒くも無い。

しかしあちらでは、少々目方が違おうと、自分たちが応援するボクサーが出さえすれば、ドーピングがあろうが体重が合わなかろうが、細かいことなんて誰も気にしないようで、それで観客が減って報酬額が落ちて、どうにもならんという話も、一向に聞きません。


日本でもその辺は似たようなもので、特に実害はないと言えるでしょうか。
世間から見れば少数のファンが怒るくらいで、後楽園ホールの客入りが多少悪くなるくらいですかね。
出場停止も6ヶ月とかでおしまいですし。
先日の堤駿斗が、ABEMAからの契約を切られ、他も引き受け手がなくなって、当面スターとしての待遇を失う、ということは起こらないわけですし。


かつてオルランド・サリドレイモンド・ベルトラン戦で「被害」にあった粟生隆寛が、先日の堤(習志野高校の後輩ですね)の件について、厳しい意見を発していたそうですが、洋の東西を問わず、このモラル崩壊は目に余るものがあります。
結局「やらかし」ても、罰や処分に実害がないから、いい加減な話が横行する、という意味で、東西通じていますが、ではその現状に歯止めをかける力がどこにあるかというと、その部分がどうにも弱いんですよね...詳しい評判なんて知らないですが、ニューヨーク州のコミッションにも、そういう力が無いのか意志が無いのか、わかりませんが、試合を許可はするわけでしょうし。

まして日本では...以前から何度もこの辺についてはあれこれつべこべぐちぐちと書いてきましたが、本当にいつまで経っても変わらないし、改まらないですね。困ったものです。